
宮崎を代表する郷土料理で、新鮮な鯵、ごま、麦みそを合わせたものを、すり鉢で混ぜ合わせ、直火で香ばしく焼き、 冷たくしたダシでといたものに、宮崎特産の胡瓜や食欲を増進させる大葉などを薬味にのせて良く冷やし、
温かい麦飯にかけて食べます。焼きみそと薬味の香りが食欲を増進させてくれます。

「冷や汁」の起源は鎌倉時代で、鎌倉管領家記録に「武家にては飯に汁かけ参らせ候(そろ)、僧侶にては冷汁をかけ参らせ候」と記されています。僧侶によって全国に流布したのがほとんどすたれ、気候風土に適していたと思われる所にのみ残ったとされています。
昔、農家の人々は朝早く起きて牛馬用の草を刈りに出かける際、夕べの残りを麦飯に水で溶かしたみそをかけて食べたものだと。
一方、海辺の人々の冷や汁は、明治の終わり頃はむしろ「ぬく汁」だったと言います。漁業を営む家庭では主人が漁から帰ってくると、家族総出で漁の処理をしたのです。それで妻は、主人が漁に出ている間に白身の焼き魚と焼き味噌を合わせておき、忙しいときには、それをお湯でといて麦飯にかけて食べいたようです。