
藩政時代から300年以上の伝統があり、1月19日の早朝に「ふな市」が行われ、1月20日(二十日正月)に恵比須、大黒像に「ふなんこぐい」を供え、1年間の幸せを祈願したのが始まりとされています。
佐賀平野では田んぼの用水で鮒がたくさん繁殖し、秋のお祭りには赤飯と一緒に食べるのが定番。脂がのった寒鮒でないとおいしくありません。
鮒を生きたまま昆布で厚くぐるぐる巻きにして、鍋の底に厚く切った大根を敷き、フナの昆布巻き、レンコン、コンニャク、ニンジン、ゴボウ等の野菜を入れ、みそのとかし汁、水飴等で10〜13時間煮込むと出来上がります。

長時間煮込むので臭みも消え骨まで柔らかく、大根も鮒のエキスを吸い、これが大根かと驚くほどコクが出ておいしくなるのです。
一種の保存食で、秋から冬にかけての佐賀名物。
「ふなんこぐい」の「こぐい」は、煮凝(にこごり)の(こごり)がなまったものといわれています。