これからの季節は、うっかり冷蔵庫に入れ忘れたり、加熱してあるから大丈夫と思って食べると、食中毒を起こしてしまうから食べ物の保存には注意しなければなりません。
◆ 薬味のチカラ
昔の人は、おにぎりを握った後に炭火で焼いて細菌を殺したり、竹皮をお弁当の包みとして利用していました。竹の皮の防腐効果や殺菌効果を利用して包むなど、自然の薬効をうまく活用していたといいます。
昔の方の知恵はすごいですね。 現在は、ラップやアルミ箔で包んでしまうために水蒸気が外に逃げ切れず、細菌が繁殖しやすくなっています。つまり、手で握らないコンビニのおにぎりのほうが安全というわけなのです。
しかし、私たちが何気なく口にしているものにも、病原菌を殺す働きのあるものはいっぱいあるので、それを食べて食中毒を予防してみましょう。例としていくつか紹介します。
★ アリシン…ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラなど
12万倍に薄めた液でも、十分にコレラ菌やチフス菌、赤痢菌に対抗する抗菌力をもちます。食中毒や食物の中にいる細菌等の力を殺ぐにも有効といわれ、風邪やインフルエンザウイルスの働きを弱めたりする作用もあり、とくに、結核菌に対しては特効があるようです。
★ ペリラアルデハイド、リモネンなど…紫蘇(シソ)
殺菌効果があります。この殺菌効果は、細かく刻むことでより高い効果が期待できます。
★ ショウガオール…生姜(ショウガ)
腸チフス薗やコレラ薗などに対して強力な殺菌作用があります。
ショウガのしぼり汁の中に赤痢薗をつけると、たちまち死んでしまう程、その殺菌カは強い。鮨を食べたらガリを忘れないように。
★ カプサイシン…唐辛子(トウガラシ)
免疫力を高め、胃や腸の中を殺菌する作用があリます。ぬか床に鷹の爪を入れて、米の保存に利用されたりと、体験的な効用として日常に取り入れられてきました。
★ クエン酸…梅(ウメ)
腸炎ビブリオ菌や黄色ブドウ糖球菌は有機酸に弱いので食中毒の予防にも効果的。O-157などにも有効とされています。
お刺し身のツマや、お寿司にもこれらの薬味が使われていますね。
生魚に当たらないようにショウガやワサビ、シソなどを添えて、抗菌効果の高いお酢の入ったシャリ、腐敗を防ぐお醤油、殺菌効果のあるアガリ。単なる彩りだけでなく、中毒の予防とした古人の知恵が今も引き継がれているのです。ぜひ、残さず食べてほしいものです。
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