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Vol_68
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  降雪多き年はサバ仔多し

さば大漁  これは高知県の安芸のことわざで、この土地は雪が降らないところのように思われがちだが、北に剣山がひかえていることから、ときおり山越えの雪が降ってくる
  降雪が多いと川から流れ出る水の量が平年より多くなる。川水が多いとプランクトンの発生が良くなリ、サバの仔の成長に繋がるのである。

  春東風吹けば鰹、目近、鯖大漁 (目近とはマグロの幼魚のこと)

 このことわざは高知県の幡多地方の漁民のことわざである。中層から表層で生育するサバ仔は潮流の関係もあるのかもしれないが、この東風によって吹き寄せられるプランクトンを追って幡多郡から足摺岬に寄ってくる
 高知県の幡多地方の漁師は経験的に、このことわざを確信してきたのであり、これを知識の中に定着させてきたものと考えられる。

参考文献
田村 勇(2002)『サバの文化誌』雄山閣


食を知る

 魚から抜き取られてしまった鱗は、水揚げの際や料理の後、邪魔なものとして捨てられることが多い。しかしそんな鱗も、実はいろいろなところで役立っている。
 鱗は漁業の上でも、水産廃棄物として問題視されるほど邪魔者扱いされている。そこで、その鱗を有効利用するための様々な案が出された。その結果、カルシウムやリンを含むハイドロキシアパタイトを無機材料として多くの食品への添加、リン補給のための肥料、ハミガキ研磨剤として製品化などが考えられている。また、鱗のコラーゲンからはコンタクトレンズの試作品も完成し、まさに目からウロコの商品が生まれようとしている。全く違った観点からは、鱗の輝きが注目され、人工真珠の輝きを作り出すパールエッセンスの材料としても鱗の成分が利用されている。
 このように廃棄物として厄介者扱いされることの多い魚の鱗も、科学的な処理を経て様々な分野で製品化が期待され、捨てるところのない有用な天然資源として見直されているのだ。

参考文献
魚のウロコのはなし/吉冨友恭 著



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