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『日本国語大辞典』(小学館)はサバの語源説として、その最初に「歯が小さいところからサバ(小歯)の義」『日本釈名』をはじめとする多くの説をとりあげている。
・小歯説
サバの口は大きくて指で探ってみると細かい歯が並んでいる。サバはイワシなどの小魚をくわえているのをよく目にするが、この時、くわえた口から小魚が逃げ出せないように歯がそれを防いでいる。
このように歯が小さいといことから小歯(サバ)と言う名がついたという説である。小歯説にたいして、狭歯(サバ)説や狭(サワ)説がある。狭歯説や狭説はいずれもサバの歯が細かく隙間無く並んでいることからの語義説である。
・多説
サバは群れをつくって大量に移動するし、餌をつけた釣り糸を垂れると、次々に浮かび上がってきては引き返していく。このように、多くのものが一緒に行動することから多説が生まれたものと考えられる。
こうした習性があることから、たくさんの擬似針をつけた糸の下に錘をつけ、水中を上下させて動かすサビキ釣りという方法が生まれたのである。この漁法で、イワシやアジも釣ることができるが、いずれも魚体の小さい魚であることから趣味の範囲を出ることはなく、言葉の語義となる漁撈文化の中で生まれたものとするのがふさわしく、漁民が舟に乗って漁をした経験によるものであるから、古語としての「サワ」(多い)が変化して「サバ」となったとする説である。
・そのほかの説
そのほかの説にはサバの背中の独特の模様から生まれたとするセマダラ(背斑)説、セアオハ(背青斑)説などがある。サバの背の模様は「サバ雲」というように、秋によく現れる巻積雲の模様とよく似ているように、特徴のある文様であることから、これが、語源となったとする説である。
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| 「サバの文化誌」田村勇著 / 雄山閣より |
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新鮮な海の幸に恵まれた日本では、さしみの人気は相変わらず高く、家庭でも高級料理でも日本料理の中心になっている。
さしみは漢字で「刺身」と書くがいったいどのような意味からきているだろうか?「昔、切り身にしてしまうと何の魚かわからないので、魚のヒレを身に刺して料理として出したから」という説がよく知られている。
またおさしみは昔からご馳走であるが古くはなます(鱠)として食べられ、現在のようにさしみが普及し始めたのは江戸時代ごろからである。
佐藤武義著「日本の語源」によると1603年の当時すでに日蘭辞書には「さしみ」の見出しがあり「生魚でつくった料理の一種でありソース(醤油)をつけて食べるもの」と書かれている。
つまり「さしみ」という言葉は今から400年以上も前から使われており、当時すでに一般的であったことが窺える。
ちなみに東京では大正時代までイカのさしみは気味悪がられて食べられなかったという。 |
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